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同一性保持権 その2

同一性保持権って、ちょっと不思議なところもありますよね。
たとえば、そこそこ音痴に唱えば侵害になるけど、底抜けに音痴に唱えば侵害が成立しないこと。
ジャイアンが「ぼえーーっ!」と唱えば、侵害不成立です。
もはや同一性云々という問題じゃないからです。
うん、まー、そーですね。

それから、銅像みたいな芸術作品の首をちょん切ると同一性保持権侵害になるけど、爆弾で木っ端微塵に破壊すると侵害不成立だということ。
破壊すれば、不法行為責任を追及できるし、器物損壊罪にもなるから問題ないとは言いますが。
同一性保持権侵害罪は非親告罪で、器物損壊罪は親告罪です。
それに、首チョンパも、不法行為と器物損壊罪だから、あまり説得力がないよーな気がします。

あと1つは、著作者人格権の公表権や氏名表示権は、条文上、公衆への提供が要件にされているのに、同一性保持権はそれがないこと。
つまり、教科書の肖像画に髭を描くと、著作権法上は、それだけでアウトになります。
おそらく、髭を描いただけでは、差止や損害賠償を認めるだけの違法性がないという理由づけで、著作者の権利行使を認めないことになるのでしょう。
ちなみにこれ、過去に択一で出題されてますね。

結構、謎な権利です。

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