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補正の趣旨

補正制度が認められる趣旨は何でしょう?
模範解答は、「先願主義の下では、出願を急ぐため、手続の瑕疵が生じてしまうから。」となります。
ところが、去年の口述試験でそう答えた受験生に対して、試験官が「なら、先発明主義のアメリカでも補正制度が認められているのはなぜ?」とツッコミが入ったそうです。
ちなみに、受験生がどう答えたのか、また合否の結果については不明です。

ただ、まったく異なる制度を採用している国同士なのに、似たような法制度が見受けられることは、珍しくありません。
例えば窃盗罪。
私有財産制度を認める自由主義諸国圏内では、当然に窃盗罪が制度として存在しています。
では、私有財産制度を否定する旧共産主義国では、窃盗罪はあったのでしょうか?
実はありました。
ただし、私有財産制度を守る趣旨からではありません。
他人の物を奪って自分の物をにするという行為は、まさに私有財産制度の実現に他ならず、反共産主義的な行為であるとされたからです。
ですので、先顔主義の日本と先発明主義のアメリカの双方に補正制度が存在することは、別におかしなことではないのです。

けど、こんなマニアックな回答をしようものなら、試験では即死ですね。
試験官自身も答を知らないかもしれません。。
受験生が無茶苦茶な回答をしたので、思わず変なツッコミを入れてしまったというのが真相ではないでしょうか?
やっぱ、無難に答えるのが一番のようです。

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弁理士 口述試験」カテゴリの記事

コメント

先願主義が先顔主義になってますね・・・。
自分で自分につっこんでおきます(笑)。

ナイス、つっこみですね。
「発明は無体物ゆえ、文書化が困難」の理由付けなら、
先発明主義にも当てはまるかと思います。
先願主義、先発明主義だろうが、出願は必要ですからね。

ジョンさん、こんにちは。
返事が遅れてすいません。
最近は忙しいんで。
先願主義だろうが先発明主義だろうが、手続に瑕疵はつきものである以上、補正は認められて当然ですよね。
ちなみに田村先生の本には「手続上の瑕疵で出願した発明が権利化できないとなると、出願へのインセンティブが減殺されるので」みたいに先願主義とは関係のないような記載をしていました(記憶モードですが)。
この説明が素直かな、と思います。
ただ、口述で田村はリスキーです。
結局、青本で攻めるしかないですね。

「発明は無体物ゆえ、文書化が困難」という理由付け、懐かしいですね。
私が受験生だった当時のレジュメに書いてありました。
しかし、この理由付けは試験では使えないと思っていました。
理由は以下の通りです。

(1) 基本書を含む多くの文献にそのような趣旨は記載されていません。
(2) それもそのはず、文章をあまり必要としない
意匠、商標の出願でも補正が認められています。
(3) 文書化が困難なせいで意味が通らないような
文章を意味が通るように補正することは、
新規事項の追加なので、認められません。
(4) 文章が苦手なら弁理士になるべきではないと、
試験官に突っ込まれる危険性が大です。

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