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著作権法(論文)の勉強方法

著作権法の教材等について質問があったので、著作権法の勉強法を箇条書きしておきます。
ボク個人流の勉強法でどれだけ普遍性があるか分かりませんが、何かの参考になれば幸いです。

■著作権を選択するメリットは何か?

それは択一と論文で同じ著作権法を勉強するので、無駄がなくなることです。
不正競争防止法の場合、別途、独占禁止法を勉強する必要が生じるので、無駄が生じます。
また、他の法律は、そもそも弁理士受験の法律科目と重ならないので、さらに無駄が大きくなります。
よく合格後の付記試験を考慮して民訴を選択する人がいますが、これは避けた方が無難です。
なぜなら、民訴は理解が難しい法律であり、片手間に勉強するには手ごわすぎるからです。
また、民事訴訟法は出題傾向が一定しておらず、かつ、難易度が高くなっています。
ボクの周囲を見ても、短期合格者は著作権法を選択するケースが多く、また民訴選択者に限って合格に時間がかかっているか、いまだに合格していません。

■著作権法の勉強に時間をかけすぎないこと

著作権法は選択科目の選択、つまりオマケのオマケです。
ですので、時間はかけすぎないようにしてください。
特に著作権法の場合、受験機関のレジュメどころか、過去問の模範解答すらありません。
あまりレベルは高くないはずなので、基本的な理解さえ示せば合格できます。

■どのように勉強すれば良いか?

択一で著作権法の問題を5点中4点以上取れる実力があるなら、知識的に特に問題はないでしょう。
論文の書き方ですが、原則から例外へ流す、根拠条文をきちんと提示する等、テクニックは特実意商と同じです。
つまり、択一を真面目に勉強し、特実意商の論文をきちんと書けるようにしておけば、特に問題はありません。
なお、著作権法では判例が重要です。
中古ゲーム頒布事件やパロディー事件のように重要な判例は目を通しておき、キーワードをアウトプットできるようにしといてください。

■教材は何が良いか?

択一ならLECのアドバンステキストがお薦めです。
ただ、論文でお薦めの教材は、今の段階では存在しません。
ボクは、論文対策のために「詳解著作権法」(作花文雄 ぎょうせい)を読んでいました。
分厚い本ですが、論文の勉強に必要な箇所は全体の半分です。
元法制局参事官が書いているので、学者にありがちな独善的なところもなくバランスも良好であり、主要な論点や判例も紹介されています。
ただ、弁理士受験用に書かれた本ではないので無駄も多く、そのために文句なしにお薦めできるものではなくなっています。
また、「演習ノート知的財産法」(法学書院)には、著作権法の事例問題が30問掲載されています。
練習のために、この30問にトライするのも良いでしょう。

■最低限、テンプレを作っておこう

特実意商でテンプレを用意していたのと同じように、著作権法でもテンプレを用意しましょう。
著作権は出願や審査なしに権利が成立するので、権利化後の侵害問題しか出ません。
ですので、用意するテンプレは少なくて大丈夫です。
ちなみにボクの場合、下記のような感じのテンプレを用意しておきました。
なお、このテンプレは記憶モードで再現したもので、完璧ではありません。
あくまでも参考程度にしてください。

著作物か?(著作権法では最も大事な論点)
 10条から13条
 編集物
 データベース
 二次的著作物
 キャラクター
 応用美術
 タイプフェイス
 ゲームソフト
 特許法の発明性の論点(医療発明やソフトウェア発明等)に相当します。

著作権者は誰か?
 共同著作
 法人著作(15条)
 映画の著作物の著作者(16条)
 特許法の発明者に関する論点(職務著作、共同発明等)に相当します。

著作権の存続期間は続いているか?
 51条から58条
 特許法の保護期間に相当する論点です。

侵害しているか?
 21条から28条
 みなし侵害(113条)

制限規定等の適用はあるか?
 30条から49条
 引用には特に注意
 パロディー
 特許法の侵害における抗弁に相当する論点(特69条等)です。

その他の権利
 著作者人格権
 出版権

また、映画のように特殊な扱いを受ける著作物の場合は、独立してテンプレを用意しておくと便利です。

口述模試

昨日は口述勉強会の模試でした。
OBの方々が、貴重な休日を潰して口述勉強会を開催してくれました。
問題は全てオリジナル。
良質な問題で非常に助かりました。
この場を借りて感謝の意を表したいと思います。

この口述問題集が凄い!

各予備校の口述問題集を比較してみました。

まずはLECですが。
口述問題集と言うよりは口述再現集とでも言うべき内容です。
試験官の「本当にそうですか?」みたいなツッコミまでリアルに再現されています。
雰囲気を掴むには良いかもしれません。
でも、試験官が「もう結構です。」と受験生を切って捨てる残酷描写が散見され、答が分からないまま読者が投げ出されてしまうことも多々あります。
それと、平成14年度以降の過去問しか掲載していないので、食い足りなさを感じる人もいるでしょう。
もっとも、大昔の過去問は今と傾向が違うので、そもそも勉強する必要性も少ないのですが。

次は早稲田セミナーです。
リアル指向のLECとは打って変わって、模範解答しか掲載しない合理主義的方針です。
無駄のない勉強をしたい人にお奨めでしょう。
ちなみに去年のツカドンは、何も知らずに早稲田セミナーの過去問を読んで、
「みんな、きちんと回答できるもんだなー。」
とシミジミと感動していました。
ちなみに大昔の過去問まで掲載されているのでお得感があります。

最後はGSN。
ぱっと見の印象ですが、LECと早稲田セミナーの中間といった感じです。
ただ、ときどき抜けがあります。
前書きを読む限りだと、何か大人の事情があるようです。

代々木は読んでいないので分かりません。
割と評判は良いようですが。

というわけで、どこも一長一短だったりします。
ちなみに、どこの問題集にも、最後の質問まで行き着けずに途中で終わっちゃってる再現があります。
それと、再現はどこも結構いい加減で、問題集により言ってることがバラバラです。
結局、好みと値段で選ぶしかないですね。

暑中見舞い、申し上げます

暑いですねー。
しかし、口述二度受験生には盆も正月もありません。
口述試験の合否はこの夏にあり。受験生、一層奮励努力せよ!って奴ですね。
というわけで、ブログの更新は滞っていますが、一応、口述の勉強はしています。
本当に一応ですが(汗)。

口述自作問題

今回は口述ネタです。
ボクだったら、こんな問題を作るかも、みたいな感じです。
暇だったらトライしてください。
回答はコメント欄に載せておきます。
Q1 特許法上、手続期間で初日が参入されるように規定されている例を述べてください。
Q2 物を生産する方法により生産された物を譲渡した場合に、102条1項の適用はされますか?
(102条1項の「侵害の行為を組成した物」に、物を生産する方法の発明により生産した物が含まれるか否かという問題です。)
Q3 商標法上の出願公開の法的効果について説明してください。
Q4 金銭的請求権で再度の警告が必要となる場合を説明してください。
Q5 登録防護標章の定義を条文に即して答えてください。

不安

某予備校の教材には、転売を禁止します、みたいなことが書かれています。
でも、これ、有効ですか?
約款として有効だとしても、せいぜい債務不履行責任が生じるに過ぎません。
損害賠償はスズメの涙でしょうし、差止はできないし、刑事罰の適用があるわけでもありません。
法律を教える大手企業がやることにしては、ちょっとお粗末ですね。
だいたい、某予備校ですが、著作権侵害訴訟で連続して敗訴するわ、労働事件で判例史上に名前を残すわ、大学の設置に関して改善勧告を食らうわ、合格者水増し発表で公正取引委員会から怒られるわ、もー頭がクラクラです。
ここの教材、使っても大丈夫なのかな~?

素敵な日曜日

今日は口述ゼミの自主模試でした。
自作の問題を作ってお互いに出題しあうというものです。
いやーーーーっ、実に刺激になりましたよっ!!
みなさん、良く勉強しておられるっ!!

ところで偶然にも、自主模試を開催した場所の近くにイースト21があってビックリ。
そう、口述試験会場ですよ。
ついでに偵察です。
これで当日に迷わないで済みます。

本当、久しぶりに充実した1日でした。

どひー

先日、某官庁から電話がかかってきました。
早口でモゴモゴ喋るので、聞き取りにくいこと!
しかも、何か怒ってるんですよー。
勘弁してー。
生まれてきたのが悪いなら素直に謝りますんで。
久しぶりに凹んでしまいました。

旧友

先日、大学時代のサークルの友人と飲んできました。
その肩書きの豪華なこと!
弁護士、司法書士、不動産鑑定士、准教授、企業法務関係者etc.・・・。
うーん、冷静に見ると凄いもんです。
ボクが合格さえしていれば、弁理士も添えることができたのですが。
ちなみに、他の士業の話を聞けて面白かったです。
例えば、司法書士は夏は忙しいとか。
お盆で親戚一同が集まり相続について話し合うので、相続登記が増えるからだそうです。
あと、ロースクールの内情とかも聞きました。
あまりにも生々しくて、ここでは書けません。
何はともあれ、久しぶりに楽しいひと時でした。

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